
府中市の公営斎場である府中の森市民聖苑は、仏式・神式・キリスト教・無宗教まで幅広く宗教対応。白木祭壇を常設し、敷地内で通夜・告別式・火葬が完結します。式場の席数と設備、霊安室の面会、持ち込み可否、申請・予約と費用の見方を整理。初めての方が迷わず準備できる要点をまとめました。導師控室・遺族控室、地下駐車場などの設備面も確認しやすいよう記載しています。予約は葬儀社経由が基本ですが、市民対象の条件や霊安室の時間帯など、事前に把握したい点も併記しました。
執筆者
株式会社ラストセレモニー
代表取締役
横島 恵一
府中の森市民聖苑での年間施行数100件以上。
東京都府中市を拠点に、火葬式・一日葬・家族葬・一般葬まで、ご遺族の不安を一つずつ解消する“分かりやすい説明と丁寧な進行”を大切にしています。事前相談から葬儀後の手続きまで切れ目なく支える体制で、地域に根差した運営を続けています。
府中の森市民聖苑の
宗教対応と全体像
府中の森市民聖苑の宗教対応と全体像
府中市が運営する公営斎場です。4つの式場に常設の白木祭壇を備え、宗旨・宗派を問わず利用できます。敷地内に火葬場を併設し、導師控室(宗教者控室)とご家族用控室も完備。地下駐車場と段差の少ない動線で、ご高齢の方や車いす利用の方にも配慮しています。
| 宗教形式 | 主な進行の例 | 設えの目安 |
|---|---|---|
| 仏式 | 読経・焼香・ご挨拶 | 白木祭壇に遺影と供花、焼香台 |
| 神式 | 祭詞奏上・玉串奉奠 | 神饌・榊を整え、動線を確保 |
| キリスト教 | 祈り・聖書朗読・賛美歌 | 十字架や聖書台、献花の列 |
| 無宗教 | 黙とう・献花・想い出の紹介 | 花や写真中心。大型画面は事前確認 |
利用は府中市民が前提です。故人または喪主が府中市民であること、喪主は配偶者または2親等以内であることが目安です。詳細条件は見直される場合があるため、最新情報をご確認ください。
宗教形式別の
進め方と常設祭壇
宗教形式別の進め方と常設祭壇
聖苑では常設の白木祭壇を基点に、仏式・神式・キリスト教・無宗教へ柔軟に整えます。音響は場内設備で調整可能です。大型画面や展示物の持ち込みは式場ごとに可否・条件が異なるため、事前の確認をお願いします。
- ご希望の形式ややりたいことを簡単にメモにする。
- 車いす利用やお子さま連れなど、参列の状況を把握する。
- 通夜と告別式の有無を決め、使用回数の見通しを持つ。
- 宗教者の到着・導線・控室利用を先に決める。
- 安置(お亡くなりになった方を火葬の日まで安静にさせること)の方針と面会の希望を共有する。
霊安室の利用と面会
霊安室の利用と面会
霊安室は府中市民を対象に、当苑で火葬を行う前提で利用できます。納棺後の安置が基本です。面会は所定の時間内で、職員または葬儀社立ち会いのもとご案内します。
| 項目 | 内容の目安 |
|---|---|
| 利用対象 | 府中市民。故人さま又は喪主が市民(配偶者・2親等以内) |
| 安置料 | 24時間2,000円。延長12時間ごとに1,000円 |
| 面会時間 | おおむね10:00〜16:30(立ち会いの上で短時間) |
| 設備 | 霊安室2室・保冷庫あり。宗教的配慮に応じてご案内 |
| 注意点 | 運用は見直されることがあります。最新は事前確認 |
火葬場が同一敷地内のため、出棺から火葬・収骨までの移動が少ないのが特長です。設備・運用は変更される場合がありますので、詳細は事前に府中の森市民聖苑へお問い合わせください。
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式場の選び方と
席数・設備
式場の選び方と席数・設備
式場は4室。第1・第2・第3式場は遺族控室(通夜のみ仮眠可)・会葬者控室・導師控室・湯沸室を備えます。第4式場は小規模で静かな進行に適した空間です。
| 式場 | 席数 | 主な付帯室 | ひとこと |
|---|---|---|---|
| 第1 | 90席 | 遺族・会葬者・導師・湯沸室 | 標準的な家族葬〜一般葬に適合 |
| 第2 | 90席 | 遺族・会葬者・導師・湯沸室 | 宗教形式を問わず使いやすい |
| 第3 | 140席 | 遺族・会葬者・導師・湯沸室 | 参列が多い進行にゆとり |
| 第4 | 50席 | 遺族兼会葬者・導師 | 少人数で静かに送る形に向く |
- 参列人数を少人数・中程度・多めで大まかに把握する。
- 通夜と告別式は各1回の使用扱いで考える。
- 火葬の時間枠を先に押さえる前提で全体を組む。
- 控室の使い方(待機・会食)を決めて混雑を防ぐ。
持ち込み・音響・会食
の注意点
持ち込み・音響・会食の注意点
大型画面や特殊機器の持ち込みは、式場ごとに可否・設置条件が異なります。音量・照明・ろうそく等の火気の扱いも施設の規定に準拠します。想いが伝わる形に整えつつ、安全面と動線を優先して計画します。
- 映像の有無と設置位置・電源・配線を事前に確認する。
- 音楽は使う場面と曲数を決め、宗教行為と重ねない。
- 会食は法要室の予約制です。人数と時間と早めに共有する。
- 通路の確保と転倒防止を前提に、写真・供花を配置する。
申請・予約と
見積もりの考え方
申請・予約と見積もりの考え方
予約や空き状況の確認は、葬儀社経由が一般的です。電話での仮押さえは24時間受け付け、申請は窓口時間内で行います。通夜・告別式は各1回の扱いで、一日葬でも前日準備が必要になると2回扱いとなる場合があります。
費用は内容で変わりますが、地域の目安として、一般葬は約50万〜70万円、家族葬は約20万〜50万円、一日葬は約17万〜40万円、火葬式(直葬)は約9万〜18万円が参考です。常設祭壇を活用し必要部分のみ追加すれば抑制も可能です。見積もりは葬儀費用と斎場費用を分けて確認し、不明点は府中の森市民聖苑へお問い合わせください。
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まずやるべきことを確認する
宗教形式が未定でも問題ありません。府中の森市民聖苑の宗教対応を前提に、式場・火葬・霊安室・法要室・宗教者の導線までを整理してご提案します。府中市でのご準備が少しでも軽くなるよう支援します。
よくある質問
よくある質問
予約は市外の人でもできますか?
原則として府中市民が対象です。故人または喪主が府中市民であることが目安となります。市外の方は状況により取り扱いが異なる場合があるため、事前にお問い合わせください。
霊安室の面会時間は何時ですか?
面会はおおむね10:00〜16:30で、職員または葬儀社の立ち会いが必要です。短時間のご案内となるため、到着時間を含め事前に調整してください。
大型画面の持ち込みは可能ですか?
式場ごとに可否や設置条件が異なります。電源・配線の位置や投影距離、周囲の安全確保も含め、事前に式場担当へ確認し準備を進めてください。
府中の森市民聖苑
での事例
府中の森市民聖苑での事例
80代女性の家族葬
府中市内の病院で亡くなられた85歳の女性は、家族思いで静かな性格でした。遺族は小規模での見送りを希望し、第4式場を選びました。霊安室での面会後、通夜は親族のみで白木祭壇の前で焼香、告別式は思い出の写真を並べて献花とご挨拶を行い、そのまま同敷地の火葬場へ移動して火葬・収骨まで滞りなく進みました。導師控室や遺族控室を活用し、移動の負担を抑えた式となりました。告別式後は法要室で簡単な会食を行い、音響や大型画面の確認も葬儀社と事前に行いました。
70代男性の一日葬
介護施設で亡くなられた78歳の男性は、地域活動に熱心で笑顔の多い方でした。遺族は通夜を行わない一日葬を選び、府中の森市民聖苑第1式場(90席)で告別式と火葬を同日に実施。朝に霊安室で最終の面会を済ませ、白木祭壇での献花と弔辞の後、出棺して同敷地内の火葬場へ。導師控室や遺族控室を利用し、移動負担を抑えたスムーズな進行となりました。会葬者が少人数だったため第1式場の座席がゆったり使え、会食は葬儀社と相談して法要室で短時間にまとめました。
まとめ
まとめ
府中の森市民聖苑は、仏式・神式・キリスト教・無宗教に宗教対応する公営斎場で、常設の白木祭壇や4式場、併設の火葬場・霊安室を備え移動負担が少ないのが特長です。式場選びは参列人数や導線、音響・持ち込み可否を確認し、面会時間や安置料、使用回数の扱いを葬儀社と事前に相談。見積もりは葬儀費用と斎場費用を分けて確認し、必要事項を早めに整えて安心の進行につなげましょう。
監修者

株式会社ディライト 代表取締役
高橋 亮
葬儀業界専門の集客支援や人材サービスを手がける株式会社ディライト代表。21歳で起業し、2007年に同社を設立。葬儀・供養分野に特化したWebサービス「葬儀の口コミ」「お墓の口コミ」などを運営し、業界のデジタル化を推進している。著書『後悔しない葬儀とお墓選び』(クロスメディア・パブリッシング)はAmazon冠婚葬祭部門で1位を獲得。公益財団法人スクールエイドジャパンほか複数の団体で理事を務め、社会貢献活動にも積極的に取り組んでいる。
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