
府中の森市民聖苑は、通夜・告別式・火葬を同一敷地で行える府中市の公営斎場です。市民の方は火葬が無料となり、式場使用料も回数で明確です。本記事では、市民料金の対象、式場ごとの席数と選び方、霊安室や法要室の費用、申込みから見積もりまでの流れを整理。混乱しやすい項目を分けて解説し、検討の基準を示します。準備がこれからでも落ち着いてご確認ください。
府中の森市民聖苑とは
—料金の基本と安心
府中の森市民聖苑とは—料金の基本と安心
府中の森市民聖苑は、府中市が運営する公営の斎場(葬儀場)です。同じ敷地で通夜・告別式・火葬を行えます。料金は回数と時間で明確です。式場は「通夜または告別式の1回」を基準に計算します。第1・第2は約90席、第3は約140席、第4は約50席です。霊安室(安置室)も備え、市民の方は火葬が無料の取り扱いがあります。
| 式場 | 着席の目安 | 市民料金(1回) | 通夜+告別式(2回) |
|---|---|---|---|
| 第1式場 | 約90席 | 25,000円 | 50,000円 |
| 第2式場 | 約90席 | 25,000円 | 50,000円 |
| 第3式場 | 約140席 | 50,000円 | 100,000円 |
| 第4式場 | 約50席 | 15,000円 | 30,000円 |
金額は目安です。運用は見直されることがあります。
市民料金の対象と
早めに確認したいこと
市民料金の対象と早めに確認したいこと
市民料金の可否は総額に直結します。誰が対象かを最初に確かめると、見通しがぐっと楽になります。「市民」とは、故人さま、または申請者(手続きをされる喪主の方)が府中市に住民登録のあることです。故人さまが市外でも、申請者が府中市民で配偶者または2親等以内なら、対象となる取り扱いがあります。
| 項目 | 市民料金の目安 | 補足 |
|---|---|---|
| 火葬 | 無料(市民) | 市民外は50,000円の区分あり |
| 霊安室(安置) | 24時間 2,000円 | 開始時刻からの計算 |
| 延長(安置) | 12時間 1,000円 | 半日ごとの加算 |
| 法要室 | 2時間 3,000円 | 初七日などに便利 |
- 市民料金の対象かを確認する(住民登録と続柄のご確認)
- 火葬式・一日葬・家族葬など、方向性だけ決めておく
- 霊安室の空きと、面会のご希望を先に伝える
市民料金の対象確認は早めが安心です。ご不明点は府中の森市民聖苑までお問い合わせください。
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式場選びの考え方と
収容人数の目安
式場選びの考え方と収容人数の目安
席数だけでなく、動線や休憩場所も大切です。人数が決めきれないときは、幅を見込んで選ぶと安心です。
- 第4式場(約50席):5〜40名の小規模〜家族葬向け。通路にゆとりを取りやすいです。
- 第1・第2式場(各 約90席):30〜80名を想定。着席は8割を目安にすると動きやすいです。
- 第3式場(約140席):80〜140名の一般葬に。参列が多い見込みのときに向きます。
第1〜第3式場は遺族控室をご利用いただけます。仮眠も可能です(貸ふとんは別料金)。第4式場は扱いが異なります。休憩の方法を一緒に整えます。園内は緑が多く、移動の負担をおさえやすい設計です。
火葬の流れと
当日の過ごし方
火葬の流れと当日の過ごし方
当日の流れが分かるだけで、気持ちは落ち着きます。おおまかな道筋をご確認ください。
- 到着・受付
- 最後のお別れ
- ご出棺・火葬開始
- 待合室でお待ち合わせ
- 収骨(お骨を骨壺に納めること)
- ご解散
待合室と収骨室は、人数に合わせてご案内します。骨壺は火葬の料金に含まれないことが多く、別の費用になります。安置が長くなる場合は、霊安室の延長料金が加わります。細かな準備は、係員が順にご案内します。
葬儀形態別の
費用の見方
葬儀形態別の費用の見方
費用は、施設の料金と葬儀の内容の料金に分けると全体像が見えやすくなります。施設費と内容費の区分を意識し、形ごとの要点を確認します。
| 形態 | 式場回数 | 施設費の中心 | 主なポイント |
|---|---|---|---|
| 火葬式 | 0回 | 火葬(市民無料)・霊安室 | 式場費なし。搬送やお身体の保冷のためのドライアイスで差。 |
| 一日葬 | 1回 | 式場1回・霊安室・火葬 | 通夜を省く形。例:第4式場 1回 15,000円。 |
| 家族葬 | 2回 | 式場2回・霊安室・火葬 | 会食と返礼が人数で変動。 |
| 一般葬 | 2回 | 式場2回・霊安室・火葬 | 規模に合わせて式場を選択。 |
料理や返礼品は人数で上下します。見積書は、項目ごとに数量と単価を明記して確認します。
申し込み・予約と
見積もりの流れ
申し込み・予約と見積もりの流れ
急ぐ場面でも、順番に整えれば大丈夫です。今わかることだけで始められます。まずは葬儀社を選び、葬儀社と相談しながら斎場を予約します。予約は葬儀社経由が一般的です。死亡届の提出は、通常は葬儀社が代行します。冬の時期は、ご希望日時が取りにくいことがあります。早めのご相談が安心です。
見積もりは、式場使用料・火葬・霊安室などの施設費と、棺・祭壇・搬送・会食・返礼などの内容を分けて作成します。申請できる葬祭費補助金や、勤務先の給付の有無も確認します。施設の空き状況や手続きは府中の森市民聖苑でもご案内しています。詳細は、葬儀社または当苑へお問い合わせください。
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よくある質問
よくある質問
市民料金の対象は誰ですか?
故人または申請者(喪主など)が府中市の住民登録がある場合、市民料金が適用されます。続柄により対象範囲が広がることがあり、配偶者や2親等以内が基準となる取り扱いがあります。
火葬は本当に市民無料ですか?
はい。府中市の対象者は火葬が無料扱いです。市外の方は有料区分があり、料金が異なりますので事前に確認してください。
式場の予約はいつまでに必要ですか?
繁忙期は早めの予約が安心です。手配は葬儀社経由が一般的で、希望日時が決まり次第ご相談ください。
府中の森市民聖苑
での事例
府中の森市民聖苑での事例
80代女性の家族葬
府中市内の総合病院で亡くなられた80代の女性は、近所や家族を大切にされる穏やかな方でした。喪主のご希望で府中の森市民聖苑の第4式場を選び、通夜と告別式を家族中心の家族葬で実施。霊安室に短期間安置し、当日は親族約20名が最後のお別れをして同敷地で火葬、収骨まで滞りなく進めました。
式場は小規模で動線が良く、遺族控室でゆっくり休めたため、高齢の参列者も負担が少なく済みました。祭壇は生花中心で故人の写真を多く飾り、スタッフが進行を丁寧にサポートしました。
90代男性の一日葬
府中市内の介護付有料老人ホームでお亡くなりになった90代の男性は、家族をいつも気遣う温厚な方でした。喪主の意向で通夜を省く一日葬を選び、府中の森市民聖苑の第1式場を1回使用して告別式を執り行い、そのまま同敷地で火葬しました。
参列は親族中心で約30名。式は短めにまとめて午後に収骨まで行い、遠方からの参列者にも配慮した進行でご遺族の負担を抑えました。葬儀後は係員から火葬や収骨の流れの説明があり、骨壺や納骨の手続きについても丁寧に案内を受けました。
まとめ
まとめ
府中の森市民聖苑は、公営ならではの明確な料金体系で、市民の火葬は無料の取り扱いです。式場の席数と回数で費用を把握し、霊安室や法要室の利用を加味すれば全体像が見通せます。申し込みは葬儀社経由が基本。最新の運用と空き状況は、葬儀社または府中の森市民聖苑で確認してください。
監修者

株式会社ディライト 代表取締役
高橋 亮
葬儀業界専門の集客支援や人材サービスを手がける株式会社ディライト代表。21歳で起業し、2007年に同社を設立。葬儀・供養分野に特化したWebサービス「葬儀の口コミ」「お墓の口コミ」などを運営し、業界のデジタル化を推進している。著書『後悔しない葬儀とお墓選び』(クロスメディア・パブリッシング)はAmazon冠婚葬祭部門で1位を獲得。公益財団法人スクールエイドジャパンほか複数の団体で理事を務め、社会貢献活動にも積極的に取り組んでいる。
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