
府中市の公営斎場である府中の森市民聖苑で、葬儀後に必要となる手続きを一連の流れで整理します。死亡届の提出と火葬許可の取得、当日の進行、料金と市民料金、納骨・分骨、健康保険や年金などの行政手続きまでを網羅。窓口時間や申請の順序も把握し、期限のある手続きを優先できます。施設内で通夜から収骨まで完結するため、移動負担が少なく落ち着いて進められます。
府中の森市民聖苑での
葬儀後手続きの全体像
府中の森市民聖苑での葬儀後手続きの全体像
通夜・告別式・火葬・収骨が一か所で完結できるのが特長です。高齢のご親族や小さなお子さまがいても移動の負担を抑えられ、係員が随時ご案内しますので、初めての方でも落ち着いてお過ごしいただけます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 所在地・電話 | 府中市浅間町1-3/042-367-7788 |
| 開苑時間 | 8:30〜21:00(出入りは時間厳守) |
| 申請手続き | 8:30〜17:00(窓口で本申請) |
| 利用対象 | 府中市民。喪主(市民)で2親等以内も可 |
| 主な設備 | 式場4室・火葬炉6基・待合室5室・収骨室2室 |
| 注意点 | 21:00以降は施錠。花輪設置不可。出棺後は式場に戻れません。 |
利用条件と
「一か所完結」の安心
利用条件と「一か所完結」の安心
公営斎場のため、利用条件や時間が明確です。法要室はどなたでも利用できます。予約は通常、葬儀社経由で確保し、空き状況は電話で照会可能です。事前の空き確認と予約確定を早めに行うと以後の調整が円滑です。
移動の少ない動線が組まれており、集合→告別式→出棺→点火(火葬開始)→待合→収骨→法要室の順で進みます。点火から収骨案内まではおおむね1時間が目安です。ご高齢の方の休憩場所やエレベーターなど、基本設備も整っています。
仮予約から
本申請までの流れ
仮予約から本申請までの流れ
初動は難しく考えなくて構いません。空き照会で方針を定め、必要書類をそろえて本申請に進みます。窓口で使用許可書を受け取ることで利用が確定します。書類や順序はその場で係員と確認できます。
- 空き照会を行い、希望の時間帯を決める(未定でも可)
- 葬儀社と相談し、必要書類をそろえる(死亡届と許可の確認)
- 窓口で本申請と納付を行い、使用許可書を受け取る
不明点は府中の森市民聖苑の窓口へご相談ください。状況に応じて、提出先や持ち物を個別にご案内します。
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当日の進み方
と注意点
当日の進み方と注意点
当日は係員が随時ご案内します。重要なのは次の3点です。出棺後は式場へ戻れないため、荷物確認などは先に済ませます。式場の復元は出棺後1時間以内です。
- 集合時間と動線を前日までに共有する
- 出棺後は式場に戻れないため、荷物確認を先に行う
- 火葬中の過ごし方(待合・会食)を家族で決めておく
通夜は指定時間内で終了します。21:00以降は出入りできません。椅子の移動や花輪の設置は不可です。霊安室の面会時に供花・供物の預かりはできません。時間厳守と館内ルールの順守にご協力ください。
料金と市民料金
の考え方
料金と市民料金の考え方
市の基準に基づく明確な料金体系です。火葬は府中市民は無料です。式場・霊安室・法要室・駐車場は別途。最新の金額は来苑時にご確認ください。
| 区分 | 市民の料金 | 備考 |
|---|---|---|
| 第1・第2式場 | 各25,000円/回 | 告別式/通夜ごと |
| 第3式場 | 50,000円/回 | 大人数向け |
| 第4式場 | 15,000円/回 | 小規模向け |
| 火葬 | 無料 | 市民の方 |
| 霊安室 | 24時間2,000円 | 延長12時間毎1,000円 |
| 法要室 | 2時間3,000円 | 市外:2時間6,000円 |
| 駐車場 | 最大300円/回 | 障害者手帳で免除 |
葬儀後の行政手続き
の優先順位
葬儀後の行政手続きの優先順位
期限のあるものから着手すると安心です。死亡届は7日以内が原則。健康保険・年金・保険会社への連絡も早めに進めます。
| 時期 | 主な手続き | 持ち物の例 |
|---|---|---|
| すぐ〜1週間 | 健康保険の手続き・年金停止 | 保険証/年金書類/本人確認書類 |
| 2週間〜1か月 | 葬祭費の申請準備・戸籍収集 | 領収書/口座/戸籍控え |
| 1〜4か月 | 準確定申告の準備・名義変更 | 通帳/印鑑/各社指定書類 |
| 4〜10か月 | 相続税の要否確認・分割協議 | 資産資料/相続関係説明図 |
葬祭費(葬祭費補助金)は、おおむね5〜7万円の範囲で支給する自治体が多いとされています。申請には申請者の本人確認書類、葬儀を行ったことが分かる書類、口座情報が必要です。社会保険の方は「埋葬料」の対象になることがあり、併給は不可です。
収骨後の納骨・分骨・
法要の進め方
収骨後の納骨・分骨・法要の進め方
収骨後は、納骨や分骨、法要の予定を早めに整えます。分骨の予定がある場合は、分骨先の要件に応じて分骨証明の要否を事前確認してください。法要室は2時間単位で利用できます。
納骨当日は埋葬許可証を必ず持参してください。改葬(お骨の移動)の際は、新旧の証明書類と改葬許可が必要です。香典返しや喪中はがきは、四十九日前後の節目に合わせると進めやすくなります。手続きの可否や書式は納骨先・自治体で異なるため、事前の確認をおすすめします。
手続きや証明書の要否は個別に異なります。詳細は府中の森市民聖苑または葬儀社へご相談ください。状況に応じて丁寧にご案内します。
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よくある質問
よくある質問
火葬から収骨までの所要時間は?
点火から収骨までの目安はおおむね60分です。炉の稼働状況や来苑状況、収骨の準備にかかる時間により前後します。混雑時は順次のご案内となるため、待合室でお待ちいただきます。会食を手配する場合は、呼び出しの時刻に合わせて短時間で移動できるよう、会場と動線をあらかじめ確認してください。
収骨の直前に係員がご案内します。携帯電話の電源やマナーモードの確認、喪服や履物の準備、写真撮影の可否などをご家族で共有しておくと当日の進行が円滑です。体調に不安がある方は、途中で座れる場所を事前に把握しておくと安心です。
申請に必要な書類は何ですか?
基本は、死亡届(医師の死亡診断書の原本/写しが添付されます)、申請者の本人確認書類、葬儀/火葬の使用に関する申請書です。死亡届の受理後、市役所で交付される火葬許可証が当日の必携書類となります。印鑑や委任状が必要となるケースもあるため、事前に葬儀社と確認してください。
使用料の納付方法や、喪主が府中市民で2親等以内かどうかなど、利用条件の確認も併せて行います。書式は状況により異なるため、原本/コピーの要否、提出部数、持参する身分証の種類は窓口でご案内します。不足がある場合でも、その場で記入や写しの取得ができる場合があります。
分骨や納骨の手続きは可能ですか?
分骨は可能です。分骨先の寺院・霊園・納骨堂の規定により、分骨証明が必要となる場合があります。証明書は収骨当日や後日でも発行できますが、必要数と宛名の形式を先に確認しておくと手続きが確実です。分ける骨壺のサイズや保管方法も、分骨先の規定に合わせてご準備ください。
納骨は納骨先の管理者の指示に従い、埋葬許可証の提出や予約が必要です。改葬(他の墓所への移動)を行う場合は、改葬許可申請や受入証明など追加の書類が必要となります。日程や持ち物は施設ごとに異なるため、事前に確認し、当日は原本と身分証を忘れずにお持ちください。
府中の森市民聖苑
での事例
府中の森市民聖苑での事例
80代女性の家族葬
府中市内の病院で亡くなられた86歳の女性。近隣の町会で長年役員を務めた穏やかな方でした。喪主の長男と親族のみで第4式場にて家族葬を実施し、祭壇は控えめに設えました。通夜は静かに営み、翌日は告別式から火葬まで同苑で進行。点火から収骨まで約1時間、移動が少なく高齢の参列者にも負担が軽いと感じられました。
収骨後は法要室で初七日を営み、その場で解散。葬儀社が申請や会場手配を支援し、故人の好物を小さな供物として飾りました。会場の案内が明瞭で、参列者の集合と動線の共有もスムーズに行えました。
90代女性の一日葬
介護付き有料老人ホームで亡くなられた90代の男性。遠方の親族が少ない事情から、第1式場を利用して通夜を省いた一日葬を選択しました。告別式後、そのまま火葬へ。式場と火葬炉が同一施設のため、移動負担がなく、点火から収骨まで約1時間で収まりました。祭壇には愛用の楽譜を飾りました。
高齢の参列者が多く、係員の案内に従って短い動線で移動。待合では軽食を取り、法要室で挨拶を済ませて解散しました。事前に集合時間と荷物の管理を共有していたため、出棺後に式場へ戻れない点も混乱なく進行できました。
まとめ
まとめ
府中の森市民聖苑は、通夜・告別式・火葬・収骨が一か所で完結するため、移動負担を抑えつつ落ち着いて手続きを進められます。窓口は8:30〜17:00で本申請を行い、点火から収骨まではおおむね1時間が目安です。死亡届は7日以内に提出し、健康保険や年金などの手続きは期限のあるものから着手してください。料金や分骨の要件など細部は状況で異なるため、窓口や葬儀社に事前確認のうえ進めると安心です。
監修者

株式会社ディライト 代表取締役
高橋 亮
葬儀業界専門の集客支援や人材サービスを手がける株式会社ディライト代表。21歳で起業し、2007年に同社を設立。葬儀・供養分野に特化したWebサービス「葬儀の口コミ」「お墓の口コミ」などを運営し、業界のデジタル化を推進している。著書『後悔しない葬儀とお墓選び』(クロスメディア・パブリッシング)はAmazon冠婚葬祭部門で1位を獲得。公益財団法人スクールエイドジャパンほか複数の団体で理事を務め、社会貢献活動にも積極的に取り組んでいる。
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