府中市の府中の森市民聖苑の予約方法と注意点|空き確認/申請/料金の要点

府中の森市民聖苑は、通夜・告別式・火葬を一か所で行える府中市の公営斎場です。本記事では、予約方法と注意点に加え、空き状況の確認手順、申請時間、必要書類、利用資格や料金の考え方を整理しました。空きの確認は24時間、使用申請は8:30〜17:00に対応。初めての申請でも手順を把握し、落ち着いて準備を進められるよう、要点をわかりやすくまとめています。

執筆者

株式会社ラストセレモニー
代表取締役
横島 恵一

府中の森市民聖苑での年間施行数100件以上。
東京都府中市を拠点に、火葬式・一日葬・家族葬・一般葬まで、ご遺族の不安を一つずつ解消する“分かりやすい説明と丁寧な進行”を大切にしています。事前相談から葬儀後の手続きまで切れ目なく支える体制で、地域に根差した運営を続けています。


目次

府中の森市民聖苑の
概要と予約の基本

府中の森市民聖苑の概要と予約の基本

同一敷地で通夜・告別式・火葬まで完結でき、移動の負担が少ない施設です。予約は葬儀社経由が一般的ですが、聖苑でも空き状況のご相談を24時間受け付けています。令和7年から霊安室の運用変更と火葬枠の増設が行われています。

項目内容
所在地府中市浅間町1丁目3番地
電話042-367-7788(空き状況のご相談は24時間)
開苑時間8:30〜21:00
使用申請8:30〜17:00(窓口)
駐車場地下79台/1時間100円、2時間200円、2時間超300円(障害者手帳で免除)
アクセス京王線「東府中」駅から徒歩約15分

利用資格と
市民料金の考え方

利用資格と市民料金の考え方

対象は、故人さまが府中市民のとき、または喪主が府中市民で配偶者・二親等以内の親族のときです。年忌法要はどなたでも利用できます。料金は公営水準で明確です。

設備・区分市民料金備考
第1・第2式場各25,000円/回通夜または告別式ごと
第3式場50,000円/回同上
第4式場15,000円/回同上
霊安室2,000円/24時間延長1,000円/12時間
法要室3,000円/2時間市民以外6,000円
火葬室無料市民利用の扱い時

仮予約の進め方と
電話で伝える内容

仮予約の進め方と、電話で伝える内容

仮予約は空き枠の確保で、本申請で確定となります。電話前に分かる範囲で下記をメモしていただくと、やり取りが安心です。

  • 故人さまの情報(氏名・住所・ご逝去日時)
  • 喪主の情報(氏名・続柄)
  • 希望日時と第2案
  • 宗旨・宗派(未定でも可)
  • 霊安室・法要室の希望
  • 参列のめやす人数
  • ペースメーカーや金属の有無

仮予約は24時間対応、本申請は8:30〜17:00です。不明点は窓口でご確認ください。

お電話で無料相談する

メールで葬儀の相談をする

まずやるべきことを確認する

本申請の流れと
必要書類

本申請の流れと必要書類

使用日の前日までに窓口で本申請を行い、使用料を納め、許可書の交付で確定します。提出は「使用申請書」に加え、該当時のみ「市外故人利用の申出書」「分骨証明願」「残骨の取り扱い申出」「案内表示名の変更申出」などです。

分骨(ご遺骨を分けること)や残骨の扱いは、申請時に意向をお伝えください。喪主(申請者)の要件確認が必要な場面もあります。葬儀社による手続き代行も可能です。迷った点はその場で職員におたずねください。

当日の流れと
霊安室の注意点

当日の流れと霊安室の注意点

来苑後は代表の方が受付へ。告別開始の10分前を目安に集合すると落ち着きます。炉前確認は喪主など少人数で行い、点火から収骨までは概ね1時間です。霊安室(安置のための保冷室)は式場または火葬を利用する方のみ使えます。

主な設備規模・数要点
第1式場約90席家族葬〜一般葬に対応
第2式場約90席同上
第3式場約140席会葬者が多い場合に
第4式場約50席少人数に適した空間
火葬炉6基移動負担が少ない
収骨室2室放送と係員がご案内
霊安室2室(保冷庫9基)面会は指定時間内

飲食物の持ち込みはできません。花瓶に水は入れません。持ち込んだ物は全てお持ち帰りください。面会の時間や方法は、当日のご案内にお従いください。

予約の変更・混雑期の
対処と持ち物・交通

予約の変更・混雑期の対処と、持ち物・交通

予定変更は早めの連絡が安心です。冬季は枠が埋まりやすいため、候補日を複数ご用意ください。霊安室の延長は12時間ごと1,000円です。

  1. 変動が生じたらただちにご連絡を
  2. 火葬→式場→霊安室の順で調整
  3. 優先順位と代替日時を共有

持ち物は、ろうそく・線香・抹香・香炭・ライター、供花などをご準備ください。正宗(友人葬)は角香炉をご持参ください。駐車場は79台、最大料金は1回300円です。混雑時は公共交通の利用もご検討ください。手続きや面会時間は変更される場合があるため、最新情報は聖苑窓口でご確認ください。

お電話で無料相談する

メールで葬儀の相談をする

まずやるべきことを確認する

よくある質問

よくある質問

予約はいつまで可能ですか

仮予約は24時間受け付けています。本申請は窓口営業時間内(8:30〜17:00)に手続きが必要です。空きは早めに確認してください。

市外の故人は利用できますか

市外故人でも利用できる場合がありますが、別途申出書などの手続きが必要です。予約前に窓口で確認してください。

霊安室の面会は可能ですか

霊安室は式場または火葬を利用する方のみ利用可能で、面会は指定時間内に限られます。詳細は聖苑にお問い合わせください。

府中の森市民聖苑
での事例

府中の森市民聖苑での事例

80代男性の家族葬

府中市内の病院でご逝去された85歳の男性は、地域の農業を支えた温厚な方でした。喪主である長男の意向で親族中心の家族葬を選び、府中の森市民聖苑の第4式場を利用しました。霊安室で丁寧に安置した後、通夜を行わず告別式のみを執り行い、祭壇は生花で整えました。告別式後は同一敷地内で火葬・収骨を終え、移動負担を抑えた落ち着いた一連の流れになりました。参列は親族20名程度で、葬儀社と聖苑職員が手続きをサポートし、短期間で手配を終えられました。

90代女性の一日葬

都内の介護付き老人ホームで逝去された92歳女性の一日葬です。故人は生前に唱歌の会を主催するなど交流が多く、親族と数名の友人で見送ることになりました。第1式場を使用し、告別式と火葬を同日で実施。係員と葬儀社が段取りを確認し、収骨までスムーズに進みました。参加者は約30名で、思い出を語る時間を短く設け、祭壇には故人の好きだった花や写真を飾りました。聖苑職員の案内で手続きも滞りなく行え、参列者の負担を軽減できました。

まとめ

まとめ

府中の森市民聖苑は通夜・告別式・火葬が同一敷地で行える公営斎場です。仮予約は24時間、使用申請は窓口8:30〜17:00で、利用資格や市民料金が設定されています。霊安室の利用や書類、当日の流れ、持ち物、駐車場などを事前に確認してください。特に冬季は混雑しやすく、霊安室延長は12時間ごとに1,000円がかかります。不安な点は窓口や葬儀社にご相談ください。早めの連絡と代替日時の用意をおすすめします。

監修者

株式会社ディライト 代表取締役
高橋 亮

葬儀業界専門の集客支援や人材サービスを手がける株式会社ディライト代表。21歳で起業し、2007年に同社を設立。葬儀・供養分野に特化したWebサービス「葬儀の口コミ」「お墓の口コミ」などを運営し、業界のデジタル化を推進している。著書『後悔しない葬儀とお墓選び』(クロスメディア・パブリッシング)はAmazon冠婚葬祭部門で1位を獲得。公益財団法人スクールエイドジャパンほか複数の団体で理事を務め、社会貢献活動にも積極的に取り組んでいる。


fuchu-no-mori-shimin-seien-reservation-guide-notes

シェアしていただけると励みになります