
府中市での葬儀費用が気になる方へ。府中の森市民聖苑は公営で、式場と火葬場が同一敷地にあるため移動費が抑えやすく、総額が安い水準にまとまりやすい施設です。市民料金の条件、式場規模と使用料、申込みから当日までの流れ、費用節約の考え方を整理し、必要な準備を過不足なく進める道筋を示します。安置料や申請できる給付の要点も確認できます。
執筆者
株式会社ラストセレモニー
代表取締役
横島 恵一
府中の森市民聖苑での年間施行数100件以上。
東京都府中市を拠点に、火葬式・一日葬・家族葬・一般葬まで、ご遺族の不安を一つずつ解消する“分かりやすい説明と丁寧な進行”を大切にしています。事前相談から葬儀後の手続きまで切れ目なく支える体制で、地域に根差した運営を続けています。
府中の森市民聖苑が
安い理由
府中の森市民聖苑が安い理由
府中の森市民聖苑は、府中市が運営する公営の斎場です。式場と火葬場が同じ敷地にあり、通夜・告別式・火葬が一か所で完結します。移動の車両が最小限で済み、霊柩車や送迎の費用、スタッフ配置の追加が抑えられるため、総額が落ち着きやすい構造です。
自然に囲まれた落ち着いた環境で、動線もやさしい設計です。ご高齢の方や小さなお子さまにも配慮でき、過ごし方の面でも安心につながります。初めての方でも、私たちが同一敷地で完結する流れを一つずつご案内します。
式場の規模と
料金の全体像
式場の規模と料金の全体像
人数の見込みがはっきりしなくても大丈夫です。席数の「幅」に合わせた選び方で、過不足のないご用意ができます。下記は市民の使用料で2日間利用する場合の目安です。
| 式場 | 席数の目安 | 市民の使用料(2日) |
|---|---|---|
| 第1式場 | 約90席 | 50,000円 |
| 第2式場 | 約90席 | 50,000円 |
| 第3式場 | 約140席 | 100,000円 |
| 第4式場 | 約50席 | 30,000円 |
式場には控室があり、会食に使える法要室もあります。館内は段差が少なく、駐車場も整っています(79台)。参列規模の想定に照らして、無理のない式場規模をお選びください。
- 10〜40名中心なら第4式場が使いやすい
- 20〜80名の幅なら第1・第2式場が安心
- 100名以上の見込みは第3式場が適切
市民料金と
市外利用の違い
市民料金と市外利用の違い
「どなたが府中市に住民登録か」で区分が決まります。市民の方は式場が使え、火葬も市民は無料です。市外の方は式場利用に制限があり、火葬は市外料金です。判断そのものはシンプルです。
| 区分 | 式場利用 | 火葬料金 | 安置室保管料 |
|---|---|---|---|
| 市民(故人さま又は申請者が府中市民) | 利用可 | 無料 | 初日2,000円/延長12時間1,000円 |
| 市外(上記に該当しない) | 利用不可 | 50,000円/1遺体 | 同上 |
- 府中市の住民登録の有無を早めに確認
- 喪主(申請者)の候補を仮決め
- 書類名が分からなくても大丈夫。あとから整えられます
お一人おひとりの事情に合わせてご提案します。料金区分の確認や手続きの流れは、府中の森市民聖苑までお問い合わせください。
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具体的な費用を
抑える方法
具体的な費用を抑える方法
公営の明瞭な料金と「同一敷地で完結」という特長を生かすだけで、無理のない費用に近づきます。今日から見直せる視点をまとめました。見積は基本・付帯・追加・別途の内訳で捉えると判断しやすくなります。
- 参列の「最大人数の幅」で式場を決める
- 霊柩車や送迎車の手配は必要最小限にする
- 安置(お亡くなりになった方を火葬の日まで安静にさせること)の日数をこまめに調整
- お花・写真・礼状は「必要な分だけ」を基準に
- 見積書は「基本・付帯・追加・別途」に分けて確認
| 葬儀形式 | 通夜の有無 | 移動の有無 | 費用に影響しやすい要素 |
|---|---|---|---|
| 直葬(火葬式) | なし | 敷地内で完結 | 安置日数、保冷材、搬送回数 |
| 一日葬 | なし(告別式のみ) | 敷地内で完結 | 式場使用時間、装飾の範囲 |
| 家族葬 | あり/なしを選択 | 敷地内で完結 | 人数に連動する料理・返礼・礼状 |
| 一般葬 | あり | 敷地内で完結 | 参列規模、人員体制、礼状・返礼品 |
健康保険の葬祭費や埋葬料の申請ができる場合があります。一般に、申請者の本人確認書類、葬儀を行ったことが分かる書類、振込口座が分かるものを用意します。社会保険の埋葬料と国民健康保険の葬祭費は、どちらか一方のみの支給です。対象や期限は加入先により異なります。
利用手続きと
当日のながれ
利用手続きと当日のながれ
突然でも、まずは現在地のご連絡をお願いします。お迎えの手配、安置先の確保、火葬枠と式場枠の確保まで、私たちが一貫してご案内します。死亡届は医師の証明を基に作成し、提出は通常、葬儀社が行います。
手続きの流れは、連絡→お迎えと安置→日程の確定→式場申込み→ご葬儀当日が目安です。霊安室は初日2,000円、延長は12時間ごとに1,000円のため、日数の見通しを一緒に整えると安心です。面会や夜間の滞在は施設の決まりに沿ってご案内します。
詳細は状況により異なります。ご不安な点は、その場で遠慮なくお申し付けください。できる限り負担の少ない進め方をご提案します。
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よくある質問
よくある質問
市民料金の適用条件は?
故人または申請者(喪主)が府中市に住民登録している場合に市民料金が適用されます。判断は死亡時点の住民票等で確認します。故人または申請者のいずれかが府中市民であれば対象です。申請者が未定でも、まずは状況をお知らせください。
転居直後で住民票の異動中などの境界事例は個別に確認します。確認資料は運転免許証や健康保険証、住民票が一般的です。書類が手元に揃っていなくても手配は進められますので、無理のない範囲でご準備ください。
送迎車は必須ですか?
式場と火葬場が同一敷地のため、多くのケースで送迎車は不要です。参列者は式場から火葬場へ徒歩で移動でき、待機時間も短縮されます。移動の車両が最小限で済む点は費用と安全の両面で利点です。
ご高齢の方が多い、雨天、参列規模が大きい場合などは必要な台数のみを手配します。例として駅発着のマイクロバス1台にとどめ、館内は徒歩とするなど、無駄のない組み合わせをご提案します。
書類の準備はいつまでに?
初回のご連絡時は申込者の身分証があれば十分です。死亡診断書(または死体検案書)を基に死亡届を作成し、火葬許可の申請は葬儀社が代行するのが一般的です。書類名や押印の要否は状況により異なるため、担当が適切にご案内します。
健康保険証や印鑑、故人の本籍地の確認などは、日程確定後に順次整えられます。急を要する場面では、まず日程確保を優先し、不足分は後追いで提出します。過度なご負担が生じないよう支援します。
府中の森市民聖苑
での事例
府中の森市民聖苑での事例
80代男性の家族葬
85歳の男性が府中市立病院で亡くなられ、遺族は家族葬を希望されました。故人は地域の自治会で長年活動され穏やかな方で、府中の森市民聖苑の第4式場を利用。お迎えから安置、親族だけの通夜、翌朝の短い告別式を経て同敷地内で火葬しました。
式場と火葬場が近く手続きもスムーズだったため移動や宿泊を減らし、花や会食も必要最小限にまとめて費用負担を抑えました。安置料は初日と延長の見通しを調整し、健康保険の葬祭費の申請も実施。静かに見送れて良かったとのお声をいただきました。
90代女性の一日葬
90代の女性が介護付き有料老人ホームでお亡くなりになり、家族と親しい友人中心に一日葬を選択。府中の森市民聖苑の第2式場で告別式のみを行い、通夜は省略。午後に短い式を行い同敷地内で火葬を済ませました。
式場規模と移動の少なさを生かし、装飾は控えめにして送迎も省略、火葬は市民料金の優遇で負担を抑えました。スタッフが書類手続きを代行し、参列者からは穏やかな見送りだったと好評。駐車場の使いやすさもあり、遠方の親族も参加しやすい事例でした。
まとめ
まとめ
府中の森市民聖苑は、公営で式場と火葬場が同一敷地にあるため移動費が抑えられ、明瞭な市民料金で総額を節約しやすいのが特徴です。式場規模や安置日数を調整し、送迎や装飾を必要最小限にすることで無理のない葬儀が可能です。第1〜4式場の規模目安、市民と市外の料金差、安置料、申請できる給付の要点も整理しました。不明点は早めに確認し、見積は内訳ごとに確かめましょう。最新の手続きや空き状況は施設へお問い合わせください。
監修者

株式会社ディライト 代表取締役
高橋 亮
葬儀業界専門の集客支援や人材サービスを手がける株式会社ディライト代表。21歳で起業し、2007年に同社を設立。葬儀・供養分野に特化したWebサービス「葬儀の口コミ」「お墓の口コミ」などを運営し、業界のデジタル化を推進している。著書『後悔しない葬儀とお墓選び』(クロスメディア・パブリッシング)はAmazon冠婚葬祭部門で1位を獲得。公益財団法人スクールエイドジャパンほか複数の団体で理事を務め、社会貢献活動にも積極的に取り組んでいる。
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