台風・大雨でも葬儀は行う?延期の判断基準とご遺族が取るべき対応

台風の予報が出ている、あるいは大雨の警報が発表されている——そんな日に葬儀の予定が重なると、「そのまま行っていいのか」「延期したら火葬はどうなるのか」と迷うご家族は少なくありません。

まして、ご家族を亡くされたばかりで気持ちの整理がつかないなかで、天候まで気にかけなければならないのは、とても大きな負担です。ひとりで抱え込まず、判断のよりどころを整理しておくと、慌てずに動きやすくなります。

この記事では、台風・大雨のときに葬儀を予定どおり行うか延期するかの判断基準、連絡の順序、延期にともなう追加費用、府中の森市民聖苑を利用するときの注意点まで、喪主・ご遺族の立場から順を追ってお伝えします。

執筆者

株式会社ラストセレモニー
横島 恵一

府中の森市民聖苑での年間施行数100件以上。
東京都府中市を拠点に、火葬式・一日葬・家族葬・一般葬まで、ご遺族の不安を一つずつ解消する“分かりやすい説明と丁寧な進行”を大切にしています。事前相談から葬儀後の手続きまで切れ目なく支える体制で、地域に根差した運営を続けています。

台風や大雨でも葬儀は基本的に予定どおり行う

結論として、雨風が強いというだけで葬儀が自動的に中止・延期になることはありません。式場と火葬場が通常どおり動き、ご家族や宗教者、葬儀スタッフが安全に到着できる状況であれば、日程はそのまま進めるのが一般的です。

とはいえ、台風の進路や交通機関の状況によっては、日程を変更すべきか迷うこともあるでしょう。

その場合は、親族へ延期を伝える前に、まず葬儀社へ相談してください。
葬儀の日程は火葬の予約と一体で組まれているため、式だけを簡単に動かせるわけではありません。式場と火葬場の稼働状況や空き状況を確認したうえで、延期や開始時刻の変更が可能かを判断します。

台風の進路は直前まで変わることがあり、前日の予報と当日の状況がずれることも珍しくありません。数日前から気を揉み続けるより、「いつ、誰が、何を基準に判断するか」をあらかじめ決めておくほうが、当日を落ち着いて迎えられます。

状況基本的な考え方ご家族の対応
雨は強いが施設と交通は動いている予定どおり進めることが多い移動時間を長めに取り、足元の安全を優先
鉄道やバスに運休の見込み開始時刻の変更や規模縮小を検討主な親族・宗教者の到着可否を確認
道路の冠水や暴風の危険無理な移動を避ける葬儀社と延期の可否を相談
避難指示や施設休止が発表延期・中止を優先して検討火葬枠を含め日程を組み直す

延期するかは「施設・交通・避難情報・家族の安全」の4つで確かめる

結論として、延期判断でいちばん大切なのは、予定を守ることではなく、命と安全を守ることです。ご高齢の家族、車いすを利用する方、遠方から来る方がいる場合は、移動できるかを慎重に確かめます。

火葬場と式場が動いているか

まず確かめたいのは、予約した火葬場と式場が動いているかどうかです。施設が臨時休止になれば、原則として予定どおりの火葬はできません。火葬時刻だけをずらす場合と、別の日に取り直す場合があります。

府中の森市民聖苑は、通夜・告別式・火葬を同じ敷地内で行える施設です。告別式のあとに霊柩車やマイクロバスで別の火葬場へ向かう必要がないため、悪天候のときも移動の負担が少なく、ご高齢の参列者や体調のすぐれない方にも配慮しやすい環境が整っています。

交通機関と道路の状況

鉄道の計画運休、高速道路の通行止め、道路の冠水などがあると、主な家族や宗教者が式場までたどり着けないおそれがあります。車なら大丈夫だろうと思っても、アンダーパスや川沿いの道路は冠水しやすい場所です。無理な迂回や送迎は控えてください。

避難情報と大雨の危険度

降水確率だけでは、地域ごとの危険度は十分に判断できません。府中市の防災情報に加え、気象庁の「キキクル」で浸水や洪水の危険度を確かめましょう。キキクルは危険度の高まりを地図上に色分けして随時更新しています。

  • 自治体から避難指示が出ていないか
  • 式場・自宅・安置場所までの道路に冠水の危険はないか
  • 鉄道やバスの運休・減便はないか
  • ご高齢の家族が安全に移動できるか
  • 宗教者や葬儀スタッフが到着できるか

警戒レベル4の避難指示が出ている地域では、危険な場所からの避難が優先です。葬儀への移動よりも、まず自治体の案内に従ってください。

台風が近づいたら、まず葬儀社へ連絡

日程変更を考え始めたら、最初に担当の葬儀社へ連絡してください。式場、火葬場、宗教者などの状況をまとめて確認できるためです。ご家族が個別に動くと、変更内容が食い違うことがあります。

  1. 葬儀社へ連絡する(台風の進路、ご家族の移動状況、延期を考えている理由を伝える)
  2. 式場と火葬場の稼働を確認する(予定どおり使えるか、時間変更や延期ができるか)
  3. 宗教者と主な親族の予定を確認する(菩提寺へは葬儀社と相談してから)
  4. 予定どおり・縮小・延期のいずれにするかを決める(判断期限もあわせて決める)
  5. 関係者へ同じ内容を知らせる(日時、場所、変更理由、次の連絡方法を簡潔に)

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「時刻変更」「規模縮小」という選択肢もある

悪天候への対応は、全体を延期するかどうかの二択ではありません。危険な時間帯やご家族の事情に応じて、より負担の少ない方法を選べる場合があります。

対応方法向いている状況注意点
予定どおり行う施設・交通が動き、安全確保できる早めの移動を促し、欠席を無理に引き止めない
開始時刻を変更台風通過後に交通の回復が見込める火葬時刻との調整が必要
家族中心に規模を縮小遠方からの移動が難しい案内済みの方へ速やかに知らせる
通夜を省き一日で行う翌日の安全が見込める宗教者・式場・火葬場との再調整が必要
葬儀を延期施設休止、避難指示、交通まひ安置期間と追加費用を確認

「親族が来られないから、すぐ延期すべきか」で迷う方は多いのですが、火葬場が動いていて、ごく近い家族が集まれる場合は、規模を絞って予定どおり火葬を行い、後日にお別れの会や法要を設ける方法もあります。

延期にともなう追加費用と安置期間の確認ポイント

延期しても、すべての費用がそのまま繰り越されるとは限りません。すでに手配した品物や人員には、変更料やキャンセル料がかかることがあります。見積書を項目ごとに確かめてください。

  • 料理や飲み物のキャンセル料
  • 返礼品や会葬礼状の作り直し費用
  • 生花や供物の変更・再手配費用
  • 霊安室や安置施設の延長料金
  • ドライアイスなど、ご遺体を保全するための追加費用(1日あたり8,000〜11,000円が目安)
  • 宗教者・車両・スタッフの再手配にともなう費用

特に確かめたいのが安置です。延期日数が延びるほど、霊安室の延長やドライアイスの追加が必要になります。ご自宅で安置しにくい場合もあるため、延期を決める前に「どこで、いつまで安置できるか」を葬儀社と整理しておきましょう。

府中市の葬儀相場は、内容や参列人数によって幅がありますが、目安は次のとおりです。

  • 直葬・火葬式:20〜50万円前後
  • 一日葬:40〜100万円前後
  • 家族葬:50〜140万円前後
  • 一般葬:100〜200万円前後

府中の森市民聖苑をご利用の場合、こちらの料金でご葬儀を行うことが可能です。

  • 火葬式プラン:169,000円〜(税抜)
  • 家族葬プラン:480,000円〜(税抜)
  • 一般葬プラン:1,230,000円〜(税抜)

府中市民の方は火葬料金が無料のため、経済的な負担を大きく軽減できます。延期時にどこまで料金が変わるかも含め、見積書で総額をお示しできます。

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家族・関係者への連絡は短く正確にまとめる

方針が決まったら、連絡役を一人か二人に絞ります。喪主がすべての電話を受ける必要はありません。家族ごと・親族ごとに担当を分けると、負担を減らせます。

連絡では、詳しい気象解説よりも、変更後の予定を明確に伝えることが大切です。

  • 予定どおり進めるか、延期・縮小するか
  • 変更後の日付・開始時刻・場所
  • 安全を最優先し、無理な移動は控えてほしいこと
  • 次の連絡をいつ、どの方法で行うか
  • 供花や弔電を手配済みの方への連絡先

まだ決まっていない段階では、「本日午後5時までに方針をお知らせします」のように次の連絡時刻を伝えます。未確定の情報を何度も送るより、期限を決めておいたほうが混乱を防げます。

悪天候に備えて前日までに確認したいチェックリスト

台風の接近が予想されるときは、前日までに次の項目を担当者と共有しておくと安心です。予報が外れて予定どおり行えたとしても、準備が無駄になることはありません。

  • 葬儀社の夜間・緊急連絡先を控えた
  • 火葬場と式場の稼働確認を誰が行うか決めた
  • 延期を判断する時刻を決めた
  • 主な家族の移動手段を確認した
  • 宗教者が到着できるか確認した
  • 料理・生花・返礼品の変更期限を確認した
  • 延期時の安置場所と追加料金を確認した
  • 親族への連絡担当と連絡網を決めた
  • スマートフォンの充電器や予備電源を用意した
  • 府中市と気象庁の防災情報を確認できるようにした

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府中の森市民聖苑は、ちゅうバス「市民聖苑前」停留所から徒歩0分の場所にあり、79台分の駐車場も備えています。ただし、大雨のときは公共交通機関の運休や周辺道路の混雑も考えられます。駐車場があるからと油断せず、出発地から施設までの経路全体を確認してください。

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台風・大雨の日の葬儀に関するよくある質問

台風が来たら葬儀は必ず延期になりますか

必ずしも延期になるわけではありません。式場と火葬場が動いていて、家族や宗教者が安全に移動できるなら、予定どおり行うのが一般的です。避難指示、交通機関の運休、道路の冠水などがある場合は、延期や規模縮小を検討します。

延期するかどうかは誰が決めますか

最終的には喪主・ご遺族が決めますが、ひとりで抱え込む必要はありません。葬儀社から火葬場・式場・宗教者の状況を聞き、安全面と費用面を確かめたうえで決めましょう。

当日の朝に延期を決めることはできますか

可能な場合もありますが、火葬枠、料理、生花、返礼品などの再手配が必要です。直前ほど選べる日程が限られ、追加費用も生じやすくなります。台風の接近が分かった時点で、判断期限を葬儀社と決めておきましょう。

火葬場が動いていても、葬儀だけ延期できますか

式を後日にして先に火葬を行う、または家族だけで火葬を行い、後日にお別れの場を設ける方法があります。ただし、宗教上の考え方や式場の予約状況で変わるため、宗教者と葬儀社との調整が必要です。

遠方の親族が来られない場合はどうしたらよいですか

全員がそろうまで必ず延期しなければならないわけではありません。安全に集まれる家族で葬儀・火葬を行い、後日の法要でお別れの機会を設ける方法もあります。中継や記録映像を希望する場合は、施設の撮影ルールを事前に確認しましょう。

まとめ 安全を最優先に、早めの判断が要になります

台風や大雨のときも、葬儀は基本的には予定どおり行われます。ただし、施設の休止、交通まひ、避難指示があるときは、延期や規模縮小の判断が必要です。「予定を変えるのは故人に申し訳ない」と感じる方もいますが、ご家族の命と安全を守る判断こそ、故人にとってもいちばん望ましい選択です。

府中の森市民聖苑での葬儀をお考えの方は、火葬場の状況、変更できる日程、安置場所、追加費用を一つずつ整理していきましょう。何から決めればよいか分からない段階でも構いません。急ぎのご相談は0120-315-594(24時間365日)まで、いつでもお電話ください。

監修者

株式会社ディライト 代表取締役
高橋 亮

葬儀業界専門の集客支援や人材サービスを手がける株式会社ディライト代表。21歳で起業し、2007年に同社を設立。葬儀・供養分野に特化したWebサービス「葬儀の口コミ」「お墓の口コミ」などを運営し、業界のデジタル化を推進している。著書『後悔しない葬儀とお墓選び』(クロスメディア・パブリッシング)はAmazon冠婚葬祭部門で1位を獲得。公益財団法人スクールエイドジャパンほか複数の団体で理事を務め、社会貢献活動にも積極的に取り組んでいる。

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