夏の葬儀の服装は?暑さ対策と失礼にならない装いを男女別に解説

夏の葬儀でも、服装の基本は季節を問わず黒の喪服です。ただし、夏用の薄手の喪服や吸汗速乾のインナーを選び、日傘、飲み物などを用意すれば、きちんとした装いと熱中症対策を両立できます。移動の途中は上着を脱ぐといった、体調を守るための工夫は失礼にあたりません。

大切なのは、故人を悼む気持ちと熱中症を防ぐ備えを両立させることです。特に高齢の方や小さなお子さま、体調に不安がある方は、形式より安全を優先してください。

この記事では、男性・女性・子どもの服装から、暑い日の持ち物、体調不良への備えまで分かりやすくご案内します。

執筆者

株式会社ラストセレモニー
横島 恵一

府中の森市民聖苑での年間施行数100件以上。
東京都府中市を拠点に、火葬式・一日葬・家族葬・一般葬まで、ご遺族の不安を一つずつ解消する“分かりやすい説明と丁寧な進行”を大切にしています。事前相談から葬儀後の手続きまで切れ目なく支える体制で、地域に根差した運営を続けています。

夏の葬儀でも服装の基本は変わらない

夏の葬儀でも、男性は黒のスーツ、女性は黒のワンピースやアンサンブルを着るのが一般的です。暑い日でも、明るい色や肌の露出が多い服は避けます。

夏用の喪服は生地が薄く、裏地や通気性にも配慮されています。見た目は通常の喪服とほとんど変わらないため、無理に厚手の礼服を選ぶ必要はありません

参列する方基本の服装夏の選び方
男性黒のスーツ、白無地シャツ、黒ネクタイ夏用や背抜きの上着を選ぶ
女性黒のワンピース、アンサンブル、スーツ五分袖や七分袖の薄手素材を選ぶ
学生学校の制服夏服のままで問題ない
制服のないお子さま黒、紺、グレーなどの落ち着いた服通気性と動きやすさを優先する

急な訃報で夏用の喪服を用意できないときは、手持ちの黒い礼服で構いません。「夏用の喪服をすぐに買いに行くべきでしょうか」というご相談をいただくこともありますが、急いで買い揃える必要はありません。
手持ちの礼服に涼しいインナーや冷却用品を組み合わせれば、暑さをやわらげられます。

男性は夏用ブラックスーツと白シャツが基本

男性は、光沢や目立つ柄のない黒のスーツを選びます。シャツは白無地、ネクタイ、靴下、靴はすべて黒でそろえるのが基本です。靴は金具や強い光沢が目立たないものを選びましょう。

式典中はジャケットとネクタイを着用する

通夜や告別式の最中は、ジャケットと黒ネクタイを着用するのが一般的です。会場へ向かう途中や屋外で待つ時間は、上着を脱いで腕にかけても失礼にはあたりません。式場へ入る前に汗を拭き、着直せば大丈夫です。

白シャツは長袖がより正式ですが、猛暑や体調を考えて半袖を選んでも差し支えありません。その場合も、式典中は原則としてジャケットを着用します。ただし、主催者や司会者から上着を脱いでよいと案内されたときや、気分が悪くなったときは無理をしないでください。

  • 生地が薄い夏用、または背中の裏地が少ない「背抜き」を選ぶ
  • 吸汗速乾の白や肌色のインナーを着る
  • ベルトや靴、かばんは黒で統一し、目立つ金具は避ける
  • ネクタイピンや派手な時計など、光る小物は控える

女性は露出を抑えた夏用ブラックフォーマルを選ぶ

女性は、深い黒色のワンピースやアンサンブル、スーツが基本です。襟元が大きく開いた服や、体の線が強く出る服は避けます。スカート丈は座ったときも膝が隠れる長さが安心です。

夏用ワンピースなら上着なしでもよい場合がある

一枚で礼装として着られる夏用のブラックフォーマルなら、上着なしでも一般的には問題ありません。袖はひじが隠れる五分袖や七分袖を選ぶと、礼を保ちながら暑さを和らげられます。

ストッキングは薄手の黒が基本です。素足や厚手のタイツは避け、伝線に備えて予備を一足持っておくと安心でしょう。靴は黒の布製、または光沢を抑えたパンプスが一般的ですが、足元に不安がある方は、転倒しにくい低いヒールを優先してください。

選びたいもの避けたいもの
ひじや膝が隠れる黒い礼服ノースリーブ、短い丈、深い胸元
薄手の黒いストッキング素足、色付きのタイツ
黒のシンプルなパンプスサンダル、ミュール、目立つ金具
一連の真珠など控えめな装飾大ぶりで光の強いアクセサリー

汗でお化粧が崩れやすいため、メイクは薄めに整えます。香りの強い制汗剤や香水は、近くの方が不快に感じることもあるため控えめにしましょう。

学生・子どもの服装は制服や落ち着いた色の服を選ぶ

学生は、学校の制服が正装です。夏服が半袖であっても、ブレザーや上着を追加する必要はありません。靴下や靴も、制服に合わせた普段のもので問題ないでしょう。

制服がない子どもは、白いシャツに黒・紺・グレーのズボンやスカートを合わせます。落ち着いた色のワンピースでも構いません。キャラクターや大きな柄、光る飾りなどが目立つ服は、できるだけ避けます。

乳幼児まで全身を黒でそろえる必要はありません。白や紺、グレー、淡い色など、派手すぎない清潔な服であれば十分です。手持ちの服の中から選べる範囲で整えましょう。

子どもや妊娠中の方は服装より体調と安全を優先する

子どもは体温を調節する力が大人ほど発達していません。汗を多くかいている、顔が赤い、元気がないといった変化が見られたら、上着を脱がせて涼しい場所で休ませます。水分も少しずつ、こまめにとらせてください。

妊娠中の方や療養中の方は、黒い礼服にこだわりすぎず、締め付けの少ない服を選びましょう。礼服を着るのが難しい場合は、紺や濃いグレーなどの落ち着いた服でも差し支えありません。

車いすを利用する方や歩行に不安がある方は、着脱しやすい服と歩きやすい靴を選びます。短時間だけ参列する、途中で控室へ移動する、式の途中で退席するといった対応も失礼にはあたりません。

服装の形式よりも、無理なく安全に故人を見送ることが大切です。

夏の葬儀で役立つ暑さ対策と持ち物

夏の葬儀では、会場内だけでなく、自宅から駅、バス停、駐車場までの移動の間に体温が上がりやすくなります。出発前から水分をとり、直射日光を避けて移動しましょう。

厚生労働省も、冷房の効いた室内や風通しのよい日陰を選び、早めに水分をとるよう呼びかけています。のどが渇く前に少しずつ飲むことが重要です。持病などで水分や塩分を制限されている方は、医師の指示に従ってください。

出発前に確認したい持ち物リスト

  • 夏用の喪服、または通気性のよい黒い服
  • 吸汗速乾・接触冷感のインナー
  • 小さな水筒やペットボトル
  • 無地で落ち着いた色の日傘
  • 汗を拭くための白・黒・紺のハンカチ
  • 保冷剤、冷却シート、首元を冷やせる用品
  • 女性は予備の黒いストッキング
  • 常用薬や健康保険証など、医療情報が分かるもの

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冷却用品は場所を選んで使う

携帯扇風機や冷却シートは、移動中や控室で使うと便利です。ただし、読経や弔辞の最中は、音や光が周囲の妨げになることがあります。式典が始まる前に電源を切るか、静かな扇子へ切り替えましょう。

日傘は黒や紺、グレーなどの控えめな色なら使えます。日差しを避けることはマナー違反ではありません。水分補給も遠慮せず、式が始まる前や休憩時に行ってください。

熱中症が疑われるときは式の途中でも休む

めまいや立ちくらみ、大量の汗、頭痛、吐き気、強いだるさなどが現れたら、式の途中でも涼しい場所へ移動してください。衣服をゆるめ、首や脇の下などを冷やし、水分をとります。

  1. 近くの担当者やご家族へ体調不良を伝える
  2. 冷房の効いた部屋や風通しのよい日陰へ移動する
  3. 上着を脱ぎ、首元やベルトをゆるめる
  4. 意識がはっきりしていれば水分を少しずつとる
  5. 自力で水分を飲めない、返事がおかしいときは救急車を呼ぶ

高齢の方は、暑さやのどの渇きを感じにくいことがあります。ご本人が「大丈夫」と話していても、顔色や歩き方に変化があれば早めに休んでもらいましょう。葬儀の場では、周囲に遠慮して不調を言い出せない方が少なくありません。

府中の森市民聖苑なら屋外移動の負担を抑えられる

府中の森市民聖苑は、府中市が運営する公営の斎場です。式場と火葬場が同じ敷地内にあるため、告別式後に別の火葬場へ移動する必要がありません。真夏の長い屋外移動を減らせることは、高齢の参列者や小さなお子さまにとって大きな安心につながります。

アクセス面では、ちゅうバス「市民聖苑前」停留所から徒歩0分という好立地です。79台分の駐車場も完備されているので、お車で来場される方も、ゆとりを持って移動できます。

館内には式場、遺族控室、待合室、火葬室などが整い、仏式、神式、キリスト教式、無宗教など宗旨・宗派を問わず利用できます。

府中市の葬儀費用の目安

府中市周辺で行われる葬儀の相場は、規模や内容によって幅があります。あくまで目安ですが、下記のように把握しておくと参考になります。

葬儀形式費用の目安
直葬・火葬式20〜50万円前後
一日葬40〜100万円前後
家族葬50〜140万円前後
一般葬100〜200万円前後

府中の森市民聖苑で対応可能な葬儀プラン

下記の料金でご葬儀を行うことが可能です。ご希望の規模やご予算に合わせてご案内します。

  • 火葬式プラン:169,000円〜(税抜)
  • 家族葬プラン:480,000円〜(税抜)
  • 一般葬プラン:1,230,000円〜(税抜)

府中市民の方は火葬料金が無料のため、経済的な負担を大きく軽減できます。プラン内容の詳細やお見積りは、0120-315-594(24時間365日)までお電話ください。

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まとめ 危篤・逝去直後で服装まで考えられないときの準備

ご家族が危篤のときや亡くなった直後は、すべてを一度に決める必要はありません。まず葬儀の依頼先へ連絡し、ご安置する場所と搬送方法を相談します。その際、夏用喪服のレンタルや着替えの場所、当日の移動経路も併せて確認しておくと安心です。

  • 喪服がない場合にレンタルできるか
  • 式場内に着替えられる場所があるか
  • 高齢の方や車いす利用者が休める場所があるか
  • 当日の屋外移動はどの程度あるか
  • 飲み物や冷却用品を持ち込めるか

準備の進め方に迷ったときや、暑さ対策も含めて葬儀全体をどう組み立てるか相談したい場合は、0120-315-594(24時間365日)までご連絡ください。状況を伺いながら、必要な準備を順番に整理いたします。

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よくある質問

夏の葬儀で男性は半袖シャツでもよいですか?

長袖の白無地シャツが一般的ですが、猛暑や体調を考えて半袖を着ることもあります。式典中は黒い上着を着用し、主催者から案内があった場合や体調が悪い場合は無理をせず脱いでください。

女性は夏でも上着を着る必要がありますか?

一枚で礼装になる黒の夏用ワンピースであれば、上着なしでも一般的には問題ありません。ひじや膝が隠れ、襟元の露出が少ないデザインを選びます。スーツの場合は上着を着るのが基本です。

葬儀中に水を飲むのは失礼ですか?

熱中症を防ぐための水分補給は失礼ではありません。式が始まる前や休憩中に、控室などで少しずつ飲みましょう。体調に異変を感じたときは、式の途中でも近くの担当者へ伝えて休んでください。

携帯扇風機や日傘を持参してもよいですか?

どちらも持参できます。日傘は黒や紺などの落ち着いた色を選び、屋内に入る前に閉じます。携帯扇風機は移動中や待機中に使い、読経や弔辞など静かな式典中は音に配慮して控えましょう。

夏用の喪服がない場合はどうすればよいですか?

手持ちの黒い礼服で構いません。接触冷感インナーや汗取りパッドを使い、移動中は上着を脱いで調節しましょう。購入を急がず、貸衣装店のレンタルを利用する方法もあります。

高齢の家族を夏の葬儀に連れて行っても大丈夫ですか?

体調が安定していれば参列できますが、短時間の参加や途中退席も検討しましょう。座って休める場所、冷房、移動距離を事前に確認し、飲み物と常用薬を持参します。不安がある場合は、かかりつけの医師にもご相談ください。

監修者

株式会社ディライト 代表取締役
高橋 亮

葬儀業界専門の集客支援や人材サービスを手がける株式会社ディライト代表。21歳で起業し、2007年に同社を設立。葬儀・供養分野に特化したWebサービス「葬儀の口コミ」「お墓の口コミ」などを運営し、業界のデジタル化を推進している。著書『後悔しない葬儀とお墓選び』(クロスメディア・パブリッシング)はAmazon冠婚葬祭部門で1位を獲得。公益財団法人スクールエイドジャパンほか複数の団体で理事を務め、社会貢献活動にも積極的に取り組んでいる。

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