府中市の府中の森市民聖苑|見学・事前相談の流れと料金・アクセス

府中の森市民聖苑は府中市が運営する公営斎場です。式場と火葬場が同一敷地内にあり、通夜・告別式・火葬・法要までを一か所で行えます。初めての方こそ、見学や事前相談で広さや動線、費用の目安を把握しておくと安心です。人数や形式が未定でも問題ありません。会場設備やアクセス、当日の流れまで実際の動きを踏まえて確認できます。万が一への備えは、早めの情報整理がご家族の負担軽減につながります。

執筆者

株式会社ラストセレモニー
代表取締役
横島 恵一

府中の森市民聖苑での年間施行数100件以上。
東京都府中市を拠点に、火葬式・一日葬・家族葬・一般葬まで、ご遺族の不安を一つずつ解消する“分かりやすい説明と丁寧な進行”を大切にしています。事前相談から葬儀後の手続きまで切れ目なく支える体制で、地域に根差した運営を続けています。


目次

府中の森市民聖苑とは?
事前相談を考える方へ

府中の森市民聖苑とは? 事前相談を考える方へ

府中の森市民聖苑は、府中市が運営する公営施設です。敷地内に式場と火葬室があり、移動の負担が少ない設計です。自然に囲まれた静かな環境で、落ち着いてお別れができます。故人さま(お亡くなりになった方)と向き合う時間を、丁寧に整えられるのが特長です。

見学や事前相談では、席の見え方や導線(受付から焼香、出棺までの移動)、控室の使い勝手、費用の全体像を確認します。分からない前提が多い段階でも、ご事情に合わせて一緒に決めていきます。

項目内容
運営府中市が運営する公営の斎場
所在地府中市浅間町1-3
開館時間8:30〜21:00
手続き時間8:30〜17:00
式場数第1〜第4の4室
火葬室同一敷地内に併設
霊安室あり(ご安置に利用)
法要室あり(初七日など)
駐車場あり(台数は当日確認)

利用資格と必要書類
(市民料金とは?)

利用資格と必要書類(市民料金とは?)

利用は原則として市民専用です。亡くなられた方が府中市民、または喪主が府中市民で配偶者・2親等以内の場合に利用できます。2親等とは、親・子・兄弟姉妹・祖父母・孫までのご親族を指します。条件に当てはまるか不安なときは、事前相談で一緒に整理します。

見学・事前相談に必須の書類は多くありませんが、喪主予定の方の身分証や、続柄が分かる資料があると確認が早く進みます。急ぎのときは手元の分かる範囲からで構いません

項目内容
利用条件亡くなられた方が府中市民/または喪主が府中市民で配偶者・2親等以内
2親等の範囲親・子・兄弟姉妹・祖父母・孫
確認に役立つ資料身分証、戸籍謄本や続柄記載の住民票の写しなど
その他認印が必要となる手続きもあり(正式申請時)

見学の予約方法と
事前相談の進め方

見学の予約方法と事前相談の進め方

はじめてでも心配はいりません。予約は次の方法が便利です。正式な手続きや当日の段取りは、葬儀社と連携して進めるのが一般的です。まずは下記からお電話ください。

  • 電話予約:24時間受付。候補日を複数お伝えください。
  • 窓口で相談:日中の時間帯に調整できます。
  • 葬儀社経由:見学同行や概算の作成まで一括で相談できます。

予約時は、見学か事前相談か、人数の幅、配慮したい点(車いすなど)を、分かる範囲でお知らせください。無理に決め切る必要はありません。まずは一度、府中の森市民聖苑へご連絡ください

お電話で無料相談する

メールで葬儀の相談をする

まずやるべきことを確認する

料金の目安と費用を
抑える確認事項

料金の目安と費用を抑える確認事項

公営ならではの明確な市民料金が安心材料です。式場使用料と霊安室は施設の料金、祭壇や運営、人員、会葬礼品などは葬儀社の費用です。安置(お亡くなりになった方を火葬の日まで安静にさせること)に伴う保冷には、お身体の保冷のためのドライアイスも用います。区分を分けて確認すると全体像がつかめます。

項目市民料金備考
第1・第2式場各25,000円/回通夜と告別式は各1回で計上
第3式場50,000円/回参列が多い場合に適宜
第4式場15,000円/回小規模のご葬儀向け
霊安室2,000円/24時間延長は12時間ごと1,000円
火葬室無料同一敷地内で移動が少ない

費用を抑えるには、必要な規模と日数の見極めが大切です。追加になりやすい項目の基準も、見学時に明確にしておきましょう。

  • 式場規模を適正化する(小・中・大の中から無理なく)
  • 二日か一日かを先に方向づける(内容と人員が変わります)
  • 霊安室の延長見込みを調整する(日程で無理をしない)
  • 返礼・会食の上限人数を先に共有する

火葬手続きと
当日の流れ

火葬手続きと当日の流れ

仮予約は電話で24時間受け付けています。落ち着いたら、開館時間内に正式な申請を行います。火葬・式場・霊安室・法要室は、それぞれの枠を整合させると安心です。混み合う日は代替案も想定しておくと落ち着きます。

二日で行う場合は、ご安置→通夜→告別式→出棺→ご火葬→ご収骨という順です。一日で行う場合は、告別式から出棺へと進みます。火葬中は待合室でお過ごしいただけます。ご高齢の方や小さなお子さまに配慮し、休憩やお手洗いの位置も見学時に確認しておくと安心です。

アクセス・連絡先・
緊急時の対応

アクセス・連絡先・緊急時の対応

所在地は府中市浅間町1-3です。京王線「東府中」駅から徒歩圏で、目安は約15分です。施設内に駐車場がありますが、台数には限りがあります。参列が多い見込みのときは、公共交通のご案内を併用すると安心です。

代表・予約の電話は042-367-7788です。電話は24時間の受付、使用許可などの手続きは8:30〜17:00です。ご不明な点がありましたら、府中の森市民聖苑へお問い合わせください。時間外の急なご相談でも、できるところから順にご案内します。

お電話で無料相談する

メールで葬儀の相談をする

まずやるべきことを確認する

よくある質問

よくある質問

見学で何を確認すべきですか

式場では、最前列と最後列の見え方・聞こえ方を比べ、司会や読経の音量が適正かを確認します。受付から焼香、出棺までの導線が混雑せず安全か、車いすや足腰が不安な方が無理なく移動できるかも重要です。親族控室の広さや静けさ、仮眠の可否、利用時間、安置室の面会方法と時間帯、出入り動線も実際にご覧ください。

映像再生やスライドの投影位置、照明の調整範囲、音響との干渉もチェックします。多目的お手洗いや段差、雨天時の動き、駐車場の乗降場所と屋根付き区間の有無を押さえると、当日の不安が減ります。気になる点はその場で職員にご質問ください。可能な範囲で当日の配置を想定した確認も行えます。

事前相談で用意する書類は?

喪主予定者の本人確認書類(運転免許証など)と、続柄が分かる住民票の写しや戸籍謄本があると確認が円滑です。正式申請時には認印が必要となる場合があります。日程や規模の検討に役立つため、参列予定人数の目安や宗旨、配慮事項(アレルギーや食事制限、車いす利用など)もメモで構いません。

書類がすべて揃っていなくても、見学・事前相談は可能です。急な場合は手元の情報から確認し、不足分は後日補う流れで進めます。費用の概算をご希望の際は、規模・日数・返礼や会食の有無を共有いただけると精度が上がります。不明点は当方で整理をお手伝いします

市民料金の適用条件は何ですか

亡くなられた方が府中市民、または喪主が府中市民で配偶者・2親等以内の親族に該当する場合に市民料金が適用されます。2親等には親・子・兄弟姉妹・祖父母・孫が含まれます。条件に当てはまるか迷うときは、身分証や続柄が分かる書類をもとに確認します。

適用可否は、住所地や続柄の確認が基準です。転出・転入の直後などは、住民票の状態で判断しますので、最新の情報をご用意ください。該当しない場合の料金も事前にご案内します。判断が難しいケースは事前相談で速やかに照会し、誤解がないようご説明します。

府中の森市民聖苑
での事例

府中の森市民聖苑での事例

80代女性の家族葬

府中市内の病院でお亡くなりになった80代の女性の家族葬を、府中の森市民聖苑第2式場で行いました。故人はお茶好きで地域の集まりを大切にしていた穏やかな方。安置は霊安室を短期利用し、通夜は親しい親族だけで静かに整え、告別式は心のこもった祭壇で見送ってから敷地内の火葬場へ移動しました。式場と火葬場が同一敷地のため移動負担が少なく、高齢の参列者にも配慮できました。

当日は葬儀社と連携し、席順や受付配置、焼香の導線を事前に確認。音響・映像も前日リハーサルで最終調整しました。費用は希望の花材と写真周りに重点を置き、返礼は必要数のみを用意。式後の法要と収骨まで速やかに進行でき、ご遺族の精神的・体力的負担の軽減につながりました。

90代男性の一日葬

市内の有料老人ホームでお亡くなりになった92歳の男性の一日葬を、府中の森市民聖苑第4式場で実施しました。故人は生前に簡素な見送りを希望され、参列は家族と親しい知人のみ。午前に霊安室で最終の面会を済ませ、正午前後に告別式、その後そのまま敷地内の火葬場へ出棺しました。小規模向けの第4式場は距離感が近く落ち着いた雰囲気で、短時間でも充実したお別れができました。

会食は省略し、待合室の利用時間を最小限に調整。高齢の親族の動線を優先して、送迎車の乗降位置や雨天時の移動も事前確認しました。音響は読み上げに合わせて明瞭度を重視し、映像は足元の安全を確保する明るさに設定。参列者からは「分かりやすく負担が少ない」との声があり、ご希望に沿った簡素で温かな一日葬となりました。

まとめ

まとめ

府中の森市民聖苑は府中市運営の公営斎場で、式場と火葬場が同一敷地にあり移動負担が少ないのが特長です。見学や事前相談で席の見え方、導線、控室、費用を確認し、規模や日程を整理して無駄を抑えましょう。利用条件や必要書類は早めに確認を。アクセスは東府中駅から徒歩約15分、予約や緊急の相談は電話(042-367-7788)で受け付けています。

監修者

株式会社ディライト 代表取締役
高橋 亮

葬儀業界専門の集客支援や人材サービスを手がける株式会社ディライト代表。21歳で起業し、2007年に同社を設立。葬儀・供養分野に特化したWebサービス「葬儀の口コミ」「お墓の口コミ」などを運営し、業界のデジタル化を推進している。著書『後悔しない葬儀とお墓選び』(クロスメディア・パブリッシング)はAmazon冠婚葬祭部門で1位を獲得。公益財団法人スクールエイドジャパンほか複数の団体で理事を務め、社会貢献活動にも積極的に取り組んでいる。

シェアしていただけると励みになります