府中の森市民聖苑の葬儀費用相場(府中市)人数・形式別の目安と確認ポイント

はじめてのご葬儀は、費用の全体像や手順が見えにくく、不安が募りやすいものです。本記事では、府中市の公営斎場である府中の森市民聖苑の葬儀費用の相場を、人数・形式別の目安とともに整理。市民料金の注意点、会場の選定、見積の確認事項、支払いまでを順序立てて解説し、必要な準備を短時間で把握できるようにしました。


目次

府中の森市民聖苑の
概要と設備

府中の森市民聖苑の概要と設備

施設の特徴

府中の森市民聖苑は、府中市が運営する公営の斎場(葬儀場)です。通夜・告別式・火葬を同じ敷地内で一貫して行え、移動の負担を抑えられます。

京王線「東府中駅」から徒歩約12〜14分、駐車場は約80台。館内は段差が少なく、音響設備も整い、落ち着いてお別れができます。式場は4室で、第1・第2は各約90席、第3は約140席、第4は約50席です。人数に合う会場を選ぶと、心地よい距離感で見送りやすくなります。

主な設備と座席規模

設備面では、式場・安置室・控室・火葬炉が整い、通夜から火葬までの動線が短くなるため、高齢の参列者にも配慮しやすい環境です。設備の一体化は、搬送や待機の時間を短縮できる点でも有用で、天候や交通事情の影響を受けにくい運営が可能です。

式場の規模は家族葬から一般葬まで幅広く対応できるよう配分されています。座席数を事前に想定し、音響や受付位置を含めた会場レイアウトを整えることで、式の進行が滑らかになり負担軽減につながります。

項目目安
最寄駅からの徒歩約12〜14分(東府中駅)
駐車場台数約80台
式場席数(目安)第1・第2 約90席/第3 約140席/第4 約50席

形式別の
葬儀費用の相場

形式別の葬儀費用の相場

相場の考え方

相場は、市民料金と葬儀一式の合計で決まります。費用は参列人数、通夜の有無、安置日数で上下し、生花や返礼品など数量連動の項目が大きく影響します。プランに含まれる範囲(搬送距離や安置回数など)を把握し、追加費用の見込みを見積時に確認しておくと安心です。

直葬(通夜・告別式を行わず火葬のみ)、一日葬(通夜を省き告別式のみ)、家族葬(近親者中心)、一般葬まで、喪主の方の事情や参列者の移動・滞在時間を考慮して選ぶと、過不足のない運営と費用適正化につながります。

主な形式と目安費用

直葬(通夜・告別式を行わず火葬のみ)、一日葬(通夜を省き告別式のみ)、家族葬(近親者中心)、一般葬のおおよその目安です。

形式目安総額補足
直葬(火葬式)約20万円棺・搬送・安置ほか。面会時間が短めのことあり
一日葬約35万円式場費・祭壇・人件費など。通夜は行いません
家族葬約45万円返礼・会食の有無で増減
一般葬約76万円人数連動費が中心に増減

上記はお布施や飲食・返礼を含まないことが多い目安です。費用の見通しや市民料金の対象が不明な場合は、府中の森市民聖苑または担当葬儀社へお問い合わせください。

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市民料金と
市外料金のちがい

市民料金と市外料金のちがい

市民料金の基本

公営ならではの市民料金が大きな安心につながります。火葬料は府中市民は無料です。式場使用料と安置料は市民料金で抑えられ、全体の支出に与える影響が大きくなります。

市外利用は料金や条件が異なるため、利用区分や手続きの流れを事前に確認しましょう。適用条件は変更されることがあるため、最新情報の確認が重要です。

項目市民市外
火葬料0円50,000円
式場使用料 第1・第2(2日)50,000円利用条件により異なる
式場使用料 第3(2日)100,000円利用条件により異なる
式場使用料 第4(2日)30,000円利用条件により異なる
安置料初日2,000円/延長12時間ごと1,000円取り扱いが異なる場合あり

市外の方は利用が制限される、または別区分となることがあります。条件や必要書類は時期により変わるため、迷われたらお問い合わせください。

人数別の会場選びと
総額が動く要素

人数別の会場選びと総額が動く要素

会場選定の目安

10〜30名は第4、30〜90名は第1・第2、90名超は第3が候補です。人数に合う会場選びは、式進行のしやすさと費用の適正化に直結します。広さが合うと、追加装飾に頼らずとも十分に整います。

距離の近い参列者が多い場合は会食を簡素化するなど、人数と移動の実情に合わせて配分すると無理がありません。必要な設備(受付・控室・会食スペース)の動線も併せて確認しましょう。

  • 安置日数とお身体の保冷のためのドライアイスの回数
  • 搬送の回数と距離
  • 返礼品(香典のお礼としてお渡しする品)と会食の数量
  • 生花や祭壇の量

大きすぎる会場は空間が広く感じられることがあります。椅子の並びや花の配置で調整し、心地よい距離感を作ります。

見積の見方と
追加費用の線引き

見積の見方と追加費用の線引き

見積で確認すべき項目

総額は「基本料金+付帯費用+式場使用料+実費」の足し合わせです。実費とはお布施や会食、返礼品など、人数や内容で変わる費用です。見積書では「含まれる範囲」と「変動する数量」を明確にし、想定外の加算を避けましょう。

加算要因は、時間帯(深夜・早朝)や距離・回数に連動することが一般的です。数量の根拠(参列想定、安置予定時間)を共有し、調整余地を確保することが大切です。

  • 市民料金の適用可否
  • 式場使用料・火葬料・安置料の扱い(込み/別)
  • 搬送の回数・距離・深夜早朝の加算
  • ドライアイスの想定回数
  • 返礼・会食の変更期限と清算方法

単価と数量、税込総額、支払い方法まで書面で確認できると安心です。併せて、変更時の差額精算の手順も確認しておくと、後日の対応が円滑になります。

予約・当日の流れと
支払いの注意

予約・当日の流れと支払いの注意

予約と当日の進行

枠の確保は、式場と火葬の両方を同時に調整します。日時が未定でも、まずは仮押さえからで問題ありません(予約は一般的に葬儀社経由で行います)。

ご連絡→搬送→安置→打合せ→式場・火葬の確定→当日の順で進みます。打合せでは、役所手続きの代行可否や会場レイアウト、面会時間の取り扱いを合わせて確認しておくと滞りがありません。

支払いと書類のポイント

支払い方法(現金・振込・カード)の可否や期限は事前に確認しましょう。香典からの清算可否、会食や返礼の最終確定日、変更時の差額扱いも明確化しておくと安心です。

領収書は内訳付きで受け取り、名義(喪主名・施主名)を確認してください。見積と請求の差異が生じた場合は、調整内容の記録を残しておくと、後日の申請や確認に活用できます。ご不明点は府中の森市民聖苑または担当葬儀社にご相談ください。

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費用を抑えるための
実行手順

費用を抑えるための実行手順

無理のない費用に整える考え方

相場は目安です。制度確認と同条件の比較、数量の整え方で、無理のない費用に近づけられます。見積段階では、同条件の明細を複数比較し、含まれる範囲と追加条件を把握しましょう。

  1. 市民料金の適用を最初に確認する
  2. 同条件の明細見積を2〜3社で比べる
  3. 数量が増えやすい項目は最小から発注し、追加可否を確認する

国民健康保険などの葬祭費補助金は、東京都では5〜7万円の範囲です。申請には、申請者の本人確認書類、葬儀を行ったことが分かる書類、振込口座の情報が一般的に必要です。勤務先の健康保険の埋葬料とは、どちらか一方のみの受給です。ご事情に合わせ、無理のない形をご一緒に整えます。

よくある質問

よくある質問

府中の森の市民料金は?

府中の森市民聖苑では、府中市民の場合、火葬料が無料で、式場や安置室は市民料金が適用されます。市外の方は料金や利用区分が異なることがあり、混雑状況や運用上の制約により、利用できる施設・時間が限定される場合もあります。まずは対象となる料金区分を早めに確認しましょう。

適用の可否は、亡くなった方や申請者の住民登録の有無などで判断されるのが一般的です。必要書類や申請手順は変更されることがあるため、最新情報を施設または担当葬儀社で確認し、予約の前に条件をそろえておくと手続きが円滑です。

安置料の計算方法は?

安置料は「初日2,000円」で、以降は延長12時間ごとに1,000円の加算です。例として、安置開始から36時間の場合は、初日2,000円に加えて延長2枠(12時間×2)の2,000円が加算され、合計4,000円となるのが一般的な計算例です(実際の起算時刻は施設の運用に従います)。

保冷状況や面会の可否によって、安置場所や管理方法が変わることがあります。葬儀社霊安室を併用する場合は別料金になることもあるため、安置開始の時刻、予定日数、面会希望の有無を伝え、見積に反映させてください。

当日の支払いはカード可?

支払い方法は施設や葬儀社で異なります。カード・振込・現金のいずれに対応しているか、手数料や限度額、分割可否を事前確認しましょう。カードが利用できても、香典返しや会食など一部は現金精算のみという取り扱いもあります。

支払い時期(前払い/当日/後日清算)、請求書・領収書の発行、名義(喪主名・施主名)の統一も重要です。香典の取り扱い、変更発生時の差額清算の方法を打合せで共有しておくと、当日の進行がスムーズになります。

府中の森市民聖苑
での事例

府中の森市民聖苑での事例

80代女性の家族葬

病院で亡くなられた80代の女性は、近隣で長年ボランティア活動をしていた穏やかな方でした。ご遺体は病院から府中の森市民聖苑へ搬送・安置し、親族中心の家族葬を第4式場で実施。通夜は親しい方のみで静かに行い、翌日の告別式は写真と生花で故人の趣味を偲ぶ形式で、火葬まで同敷地で進められました。

安置日数やドライアイスの回数を調整し、式場使用料や火葬の手続きも斎場の案内で速やかに済ませられました。家族が思い出話を交わしながら穏やかに見送ることができ、費用面でも市民料金が有効に働きました。

70代男性の一日葬

介護施設で看取りを受けた70代男性は、地域で親しまれた元教員でした。家族は遠方の親族が多く、負担を抑えるため府中の森市民聖苑で一日葬を選択。第2式場にて安置後、当日は告別式のみを執り行い、写真や花を手向けて短時間で区切りをつけ、同日中に火葬を行いました。

事前打合せで会食や返礼を省略し、全体の費用を抑えられました。斎場の案内で火葬手続きや安置料の扱いが明確になり、駐車場や最寄り駅からのアクセスの説明もあって遠方の親戚も集まりやすかったです。費用と移動時間の両面で無理のない運営となりました。

まとめ

まとめ

府中の森市民聖苑は市営の斎場で、火葬は府中市民が無料、式場は4室から規模に合わせて選べます。直葬・一日葬・家族葬・一般葬の相場目安、市民料金と市外料金の違い、見積の確認点、予約・支払いの留意事項、費用調整の実行手順までを整理しました。具体的な条件は状況で異なるため、最新の取り扱いは府中の森市民聖苑または担当葬儀社へご確認ください。

監修者

株式会社ディライト 代表取締役
高橋 亮

葬儀業界専門の集客支援や人材サービスを手がける株式会社ディライト代表。21歳で起業し、2007年に同社を設立。葬儀・供養分野に特化したWebサービス「葬儀の口コミ」「お墓の口コミ」などを運営し、業界のデジタル化を推進している。著書『後悔しない葬儀とお墓選び』(クロスメディア・パブリッシング)はAmazon冠婚葬祭部門で1位を獲得。公益財団法人スクールエイドジャパンほか複数の団体で理事を務め、社会貢献活動にも積極的に取り組んでいる。

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